ゲンキの命日。
4年前の今日、愛するゲンキが虹の橋を渡った。
もう4年。
まだ4年。
どちらとも言えない気持ち。
どんどん記憶が薄れていって、思い出す回数も減って。
そんな自分を薄情だと責める。
「あまり悲しんでばかりいると、彼はあなたが心配でいつまでもあなたから離れられない。彼が新しい生を受ける時期に来ても、今のままでは彼は生まれ変わることができない。」
と、ある行きずりの人から言われたことがあったが、今朝は後悔ばかりが蘇って辛かった。
同時に、4年経ってもこの日を覚えていてくれて遠方から連絡をくれる人がいたり……想いを共有・共感できる人がいることで自分は支えられているのだと、改めて感じることができた日でもあった。
「覚えていなきゃと頑張らなくていいんだよ。忘れていいんだよ。人間は忘れていくものだから。」
と、辛かった時に言ってくれた人もいた。
あの時、ふたりで泣きながら飲んだっけ。
彼女のその言葉で、あの時の私は救われたんだった。
昨日は、体調が悪く昼寝をしていた時に、夢にゲンキが出てきた。
ここで暮らすようになって、何度かゲンキの夢を見た。
泣きながら目を覚ましたこともあった。
「明日だよ。忘れてないよね。」
って、言いたかったのかな。
手向けというわけでもないが、今日はステーキを焼いた。
ゲンキの写真と御骨の前に持って行って、
「ゲンキ、ほら。」
と見せてから、全部食べた。