先週の金曜日。
帰るコールとともに、
「今日はご飯行こうか?」
と言われたので、夕飯の支度はなし。
支度する前の連絡で助かった。
電車で千葉まで出て、鹿児島料理の店に辿り着く。
「この間来た時と、スタッフが全員違う。」
と彼。
学生っぽいお姉さんばかりで、なんだかサークルのような雰囲気。
オーダーの取り方もメニューの説明も不安。
「生中と生小って、同じ値段ですかね?」
って、大丈夫か?!
注文した料理は一向に出てこない。
鋭い眼光で厨房をジーッと見つめていたら、店長らしき男性が声をかけてきた。
そして、
「すみません、うちのスタッフが至らなくて。こんな日に限って宴会が3つも重なってしまって。」
と、スタッフの集まっている前で言い訳がましいことを言ってきた。
その男性、お客には丁寧に出てくるけど、お客の前でも平気でスタッフに大声でダメ出しをしていて、そもそも気に食わなかった。
確かに、どのスタッフもどうかしてるけど、それって店長の力量も関係あるでしょ?
しかも、宴会重なってるからって理由にしていいわけ!?
と思ったので、
「そんな怒らなくても、ねえ?私もお姉さん達と同じ立場の人間なんで~!」
と思いっきり笑顔で言ってやったら、お姉さん達、
「ありがとうございます!」
と笑顔に。
考えてみたら、スタッフ総入れ替えしてるってことは、その店長が諸悪の根源なのかもしれないし、まだスタッフ全員が新人なのかもしれない。
みんなまだまだ若いし、今まさに社会勉強の途中、という雰囲気だったし。
いつもの私なら、
「いや、宴会重なってるとか、おたくの事情であって私たちに関係ないんで。そもそも、客の前でスタッフ叱るとか、ありえないですよ?俺、ちゃんと指導してますアピールですか?」
くらいぶった切ってしまうところだが、彼がそういうのを好まないので穏便に。
だいぶ待たされた挙句、あれも品切れこれも品切れと言われて、やっと出てきた焼き明太子と梅水晶。
「これ美味しいね。家でも作れる?」
ええ、サメ軟骨さえ手に入ればね……。
薩摩切子が美しくて欲しくなった。
器って大事よねえ~。